流れが分かる!遺品整理の進め方を5つのステップに分けて解説
葬儀の準備やさまざまな手続きで忙しい期間に闇雲に遺品整理を始めてしまうと、親族間のトラブルや捨ててはいけない物まで処分してしまうようなミスを犯しかねません。まずは落ち着いて、遺品整理とは何なのか、そしてどのような事をしなければならないのか、その全体像を掴むことが重要です。そこで今回の記事では、遺品整理の進め方を5つのステップに分けて紹介するので参考にしてみてください。
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遺品整理とは?
遺品整理とは、文字通り故人が遺した物を整理することを言います。遺品を「残すもの」と「処分するもの」に仕分け、それぞれの行き先を決めます。このように故人との思い出が詰まった遺品と一つ一つ向き合い整理していくことは、大切な人の死を受け入れて前に進んでいくといった心の整理にも繋がります。
遺品整理を始めるタイミング
遺品整理を始めるタイミングは、その遺族が置かれた状況によってそれぞれです。例えば、故人の家が賃貸物件なら、契約期間の関係上葬儀の直後などできるだけ早くから始めると良いでしょう。期限がない場合は、親族が一斉に集まれる法要の時期や忙しい手続きが終わった後など比較的自由に遺品整理を始めるタイミングを決められます。
また、故人が遺した遺品と向き合うには心の傷が癒えるまで少し時間を置かなければならない方もいると思われます。そのような時は、無理をせず時間の許す限り先延ばしにしても問題ありません。
遺品整理の進め方
遺品整理はやるべきことが大量にあるので、計画的に進めなければ効率が悪くなるだけでなく途中で諦めてしまう可能性も出てきます。まずは大まかな流れを理解して計画を立てることが重要です。計画に沿って進めれば自ずと終わらせることができるので、ここで紹介する5つのステップを参考に遺品整理を進めてみましょう。
- 親族に連絡を入れる
- 遺言書・エンディングノートを確認する
- 必要な物を揃える
- 遺品を仕分ける
- いらない物を処分して部屋を掃除する
親族に連絡を入れる
最初にやるべきことは、遺品整理に関する計画を立てるために、親族へ連絡を入れることです。「みんな忙しいだろう」と勝手に一人で整理を進めてしまうと、後に問題が起こりやすくなるため、必ずこのステップを踏んでから遺品整理に取り掛かりましょう。
遺言書・エンディングノートを確認する
遺品の仕分け方に関する故人の願いがある場合、基本的にその内容に沿って整理を進めなければなりません。故人の希望を確認する手段が遺言書とエンディングノートです。書かれている内容と異なる方法で整理してしまうと後々トラブルになってしまうケースもあるので、遺品整理を始める前に遺言書・エンディングノートの内容を確認しましょう。
必要な物を揃える
大きな家具やホコリをかぶった書籍など、家にある全ての物を整理しなければならないので遺品整理当日は動きやすい服装がおすすめです。また、軍手、厚手の靴下、スリッパなどを身に着けて安全面にも考慮しましょう。遺品の仕分や処分に必要な段ボール、ゴミ袋、ビニール紐、マジックペン、ガムテープ、はさみ、ドライバーなどを準備しておくと良いでしょう。
遺品を仕分ける
遺品整理の中で一番労力と時間がかかるのが仕分け作業です。大変な作業をシンプルにするために、まずは全ての遺品を「残すもの」と「処分するもの」に分けるのがおすすめです。その後、「残すもの」を貴重品や形見の品に仕分け、「処分するもの」をリサイクル、寄付、売却、廃棄などどのように整理していくのかを決めると効率良く作業が進みます。
いらない物を処分して部屋を掃除する
仕分け作業が終わったら、いらない物を処分して部屋を掃除します。まだ使える物はそのまま捨てるには勿体ないので、寄付をしたりリサイクルショップに持って行ったりするといいでしょう。処分する物は、自治体のルールに従って廃棄します。家にあったものを全て整理し終わったら部屋の掃除をして遺品整理は完了です。
まとめ
遺品整理にはかなりの時間と労力を費やすことになりますが、大切な人が遺した物をそのまま放置するのではなく、次の居場所をそれぞれ見つけてあげるのは故人を供養することにも繋がるのではないでしょうか。今回紹介した5つのステップに沿って遺品を整理することで自分の気持ちも整理し、故人との思い出と共に前へ進む準備が出来たら良いですね。
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