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生前整理とは?遺品整理との違いやそれぞれのメリットを紹介

生前整理を行うために必要な段ボール

 

家族や親族、地域の人と助け合いながら生活していた昔に比べると、最近では人と人との結びつきが弱くなってきています。このような考え方や生活スタイルの変化は、人々の「死」に対する準備にも影響しているようです。

 

「残された家族に迷惑をかけたくない」「自分のことは自分で責任を持って準備しておきたい」と考える人が多くなるにつれ、生前整理を行う人も増えてきました。しかし、生前整理と遺品整理とはどのように違うのでしょうか。今回は、それぞれのメリットと共に2つの違いを紹介します。

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生前整理と遺品整理の違い

生前整理と遺品整理は、どちらも誰かの死に対して行う作業という点では同じですが、行う時期や人、そして目的がそれぞれ異なります。2つの言葉の意味をしっかりと理解することで、それぞれが持つメリットも分かりやすくなります。

生前整理とは?

生前整理とは、元気に動けるうちに自分の持っている身の回りの物や財産を整理することを言います。人生の最期に対する準備として、自分が死んだ後に残された家族に迷惑をかけないよう行う作業です。

遺品整理とは?

遺品整理とは、故人が亡くなった後に、親族が遺品や財産を整理することを言います。必要ないと判断した遺品を寄付・売却・リサイクル・廃棄などさまざまな方法で処分します。思い出が詰まった遺品を捨てるのは簡単ではありませんが、そのままずっと残しておくことはできないため親族が責任を持って行う作業です。

生前整理と遺品整理の違いを比較

生前整理と遺品整理は、作業をする人、作業のタイミング、作業の目的の3つの点が異なります。生前整理で作業するのは「本人」であるのに対し、遺品整理では「家族や親族などの遺族」が行います。作業のタイミングとしては、その人が亡くなる前か後かの違いによって生前整理か遺品整理かが決まります。

 

自分が亡くなった後のことを考えて残された家族の負担を減らすために行うのが生前整理であるのに対し、故人の持ち物を整理するために遺品を処分するのが遺品整理です。

生前整理のメリット

生前整理を行うことで得られるメリットは沢山あります。例えば、生前整理を通して自分の身の回りの物や財産を把握しておくことで、自分の死後、誰に何を相続させるのかをあらかじめ決めることができるため、親族間で起こり得る遺産相続に関するトラブルを回避できます。他にも、生前整理を行うことで介護、葬儀、お墓など死期の準備に関して「自分はどうしたい」という希望を家族に伝えられるため、自分が望まない形で見送られるのを避けられます。

 

また、人生を歩む中で身の回りに集まってきたものと一つ一つ向き合いそれを仕分けていく行為は自分の人生を振り返る時間となります。その作業を通して、「自分にとって本当に大切な物は何なのか」を考えるようになり、残された期間は、より価値のある物に囲まれた有意義な時間にしようと思えるはずです。

遺品整理のメリット

遺品整理は、膨大な量の遺品を仕分けて処分するため精神的・体力的に負担となる作業です。しかし、故人の思い出が詰まった遺品と向き合うことは、「故人の死を受け止め大切な思い出と共にこれからの人生を歩んでいこう」といった決心に繋がります。また、遺品整理は、親族が集まって作業することが多いため、交流の場となります。

まとめ

広い意味でとらえると生前整理も遺品整理も誰かの死を悼む行為と言えるでしょう。生前整理では、将来いつかは迎えるであろう自分の死に対する準備を行い、遺品整理では、愛する人が遺した物を整理しながら故人を偲びます。色々と異なる点はありますが、どちらの行為も物的な整理が精神的な整理につながり、前向きな気持ちでこれからの人生を歩んでいく力をくれるものとなります

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