遺品整理はいつから始めるべき?ベストなタイミングとその理由を解説
大切な人との別れは辛く悲しいものです。しかし、実際のところ故人が亡くなってからすぐの期間は、やらなければならない事が多く遺族は悲しみを感じる暇もないくらい忙しい日々を過ごすと言われています。葬儀が終わり一息つけると思った頃に、「大切な人がいなくなった」という実感が湧き始めるかもしれません。
肉体的にも精神的にも辛い中で、故人との思い出が詰まった遺品を整理するのは簡単なことではありませんが、いつかは手を付けなければならない大切な作業です。それでは、このような状況でいつ遺品整理を始めたら良いのでしょうか。今回は、遺品整理を始めるタイミングを状況別に紹介します。
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遺品整理を始めるタイミング
遺品整理を行う時期として明確に決められているものはありません。また、人によって「賃貸住宅に住んでいた」「同居家族がいた」「親族が遠方にいる」など、置かれている状況が異なるため、遺品整理を始めるのに適したタイミングもその人ごとに違います。遺品整理を上手に進めていくには、自分の状況に合った「遺品整理を始める時期」を見つけることが重要です。
ここでは、遺品整理をなるべく早めに始めなければならない状況にある「期限がある場合」と、比較的時間をかけて行える「期限がない場合」の2つの状況に分けて紹介します。
期限がある場合
遺品整理をなるべく早めに済ませなければならない状況にある場合は、葬儀終了後などのタイミングで始めるようにしましょう。例えば、故人が住んでいた家が賃貸物件だった場合、契約終了後すぐに物件を明け渡さなければならないため「遺品整理をいつ始めるか」考える暇もありません。
引渡し前までに遺品整理を完了させて故人の荷物を全て運び出し元の状態に戻す必要があります。亡くなった月の末かその翌月末までを契約期間とする物件が多いようですが、契約期間に関する詳しい取り決めは、物件ごとに違うので大家さんとよく話し合いながら決めると良いでしょう。
期限がない場合
故人が所有している家の場合、住居の契約による期限はないので急いで遺品整理を行う必要はありません。このような状況の中で遺品整理を始めるタイミングとして以下の3つが挙げられます。
- 法要の時期
- 死亡後の手続きが終わった後
- 精神的に落ち着いた時
各タイミングごとに得られるメリットは異なるので、それを把握した上でどのような時期に遺品整理を始めるのが自分にとって一番いいのかを見極めましょう。
法要の時期
多くの人が遺品整理を行うタイミングとしてまず挙げられるのが、四十九日や一周忌など遠方に住んでいる親族も一堂に会する「法要の時期」です。遺品整理は、遺産相続や形見分けに関係してくる作業でもあるため、一人で勝手に行ってしまうと親族間のトラブルに発展しかねません。必ず親族が一斉に集まる場で遺品整理に関する話し合いを行ってから行動に移すようにしましょう。
死亡後の手続きが終わった後
次に遺品整理に着手する時期として多くの人が選ぶのが「死亡後の手続きが終わった後」です。理由としては、死亡診断書を医師に作成してもらうことから始まり、死亡届の提出、葬儀、各種サービスの解約など多忙を極める時期が過ぎなければ、時間的・精神的な余裕を持てないからです。
精神的に落ち着いた時
これまでに紹介した遺品整理を始めるタイミングは「親族が一斉に集まる時期」や「忙しい期間の後」など全て外的な要因に関係するものでしたが、そのようにベストなタイミングを頭で考えて出せる人ばかりではありません。
故人との思い出がたくさん詰まった物と一つ一つ向き合い整理していかなければならないため、悲しみが癒えていない状態で行うにはあまりにも辛い作業になってしまいます。遺品と向き合う準備がまだできていないと感じられる場合は、無理をせず精神的に落ち着くことを優先させてた上で、解決してから作業に踏み切りましょう。
まとめ
今回紹介したように遺品整理を始めるタイミングを決める際に考慮したら良い点はいくつかありますが、遺品整理に着手するべき時期として明確に決まっているものはありません。遺族が置かれた状況によってそれぞれですので、精神的にも体力的にも無理をしないで行えるベストなタイミングをみんなで話し合って決めることをおすすめします。
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